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前回は、リゾート・ホテルのオーナーになりかけたコオリナでの1日について書きましたが、今回は帰りの飛行機について。
これまで7回に渡ってお送りしてきた『0歳児と行くハワイ旅行』シリーズも、いよいよ最終回です。 「ハワイは英語を話せなくても大丈夫」という話はよく聞きますが、実際、買い物をしたり、レストランで食事をする分にはあまり不自由しません。 ただし、0歳児とハワイに行くからには、ひとつ覚えておきたいことがあります。 それが〝投げキッス〟です。 これができると、できないのでは、旅行の内容が大きく変わります。 0歳児が投げキッスをするだけで、大多数の人が好意的に接してくれるからです。 街中で話しかけられた時や、お土産物を値切りたい時、レストランでチッブを渡す際も、まだ歩くこともできない子どもが投げキッスを披露することで場が和み、会話も盛り上がります。 これは以外と簡単なアクションなので、是非とも習得して、積極的に振りまいていきましょう。 かなりの確率で、相手の頬が緩みます。 しかし、いくら投げキッスをマスターしているとはいえ、所詮は乳離もしていない赤ん坊。 当然、泣くときは盛大に泣きます。 いわゆる〝外国人慣れしていない問題〟です。 これはどういうことかと言いますと、文字通り子どもが外国人慣れなていないため怯えてしまう、或いは話しかけられると大泣きしてしまうという問題です。 その結果、好意的に話しかけてくれた人は気まずいし、こっちも申し訳ない気持ちになるという最悪の空気が出来上がります。 「そんな顔されるなら、近寄らなきゃよかった」という、初デートでチューに失敗した時のような顔をされるので、できる限り回避しましょう。 万が一、そのような事態に陥った際にオススメしたいのが、次のフレーズです。 「すいません、この子、まだ0歳で英語が話せないんですよー。」 英語どころか日本語も話せないのは明らかですが、「ハァー? っーか、オメェまだ日本語も話せないだろうが! このファッキン・ジャップ!」なんて突っかかってくる人は、まずいません。 気のいいおじさんなんかは「そっか、そっか。英語ってむずかしいよなぁ。おじさんも、未だに上手く話せないよ~」といった感じでノッてくれます。 ポイントは「言葉が理解できないと泣きたくなりますよね~?」と同意を求めるような表情で言うこと。 「英語がわかれば、的確な反応できるんですけどねぇ。できないばっかりにすいません。テヘッ」という態度も忘れてはいけません。 我が家はこれで幾度となく最悪の空気を脱したばかりか、けっこうなウケをいただきました。 使える会話術として頭に入れておいて損はないでしょう。 ただし、スベった時の責任は負いかねますので、使用の際は自己責任の範疇でお願いします。 では、本編に参りましょう。 1週間のバカンスを終え、ついに帰国する日がやってきた。 楽しかった思い出と共に、地獄のような行きの飛行機の記憶が蘇る。 また、全身に刺さるような視線を受けるのかと思うと、晴れ渡った空さえ憎たらしく見え、胃がキリキリと痛んだ。 夜発だった行きとは違い、帰りの飛行機は昼出発。 買い込んでいた食材を一気に食べきり、3人分の荷物をまとめ、ついでに残っていたウイスキーを飲み干してから空港に向かった。 オアフ島の空港は、開放的で、よく風が通るので気持ち良い。 到着した時は暑さに項垂れていた娘も、すっかりこの気候に慣れたのか、手足をバタバタさせて楽しそうにしている。 なんだか不意に、家族を持つ父親の気持ちになった。 いや、実際にそうなのだけど、急に家族を感じたのだ。 これが〝父親としての実感〟というやつだろうか。 ちょっと遅い。 カウンターでチェックインを済ませ、出国審査を通り抜ける。 娘の投げキッスに、真剣な顔をした審査官の頬も緩む。 余ったドルは、スーベニア・ショップで娘用の小さなコップに変えた。 カラフルな魚の絵が描かれたショットグラス。 黒い魚を1匹見るだけに終わった嫁が「こういうキレイなのを見たかったんだけどなぁ」とこぼす。 泳ぎを練習して、また来よう。 搭乗する前に思いっきり遊ばせて、飛行機の中では寝てもらう作戦に一度失敗している我々は、無駄とわかった努力はせず、1週間の思い出を話しながら搭乗の時を待った。 昼間ということもあって、座席に着いてからも娘に眠たそうな気配はない。 我々としても夜便と違って「娘を早く寝かしつけて、自分たちも寝なきゃ」という焦りはなく、映画を見る余裕すらあった。 席の前に付けてもらったバシネットは、すぐに娘の遊び場になった。 すっかりハワイアンスタイルが染み付いたのか、誰彼構わず投げキッスを飛ばしまくっている。 それで飽き足りないのか、僕の嫁の席の間から顔を出して、後ろの席の人にまで愛想を振りまく娘。 ダイヤモンドヘッドの時も思ったが、男を振り回すような女にだけはならないでほしいと改めて思う。 飛行機ではいつも新しい映画を観れるのが嬉しい。 帰りの機内では、まだ日本で公開されていなかった『ウィップ・ラッシュ(邦題:セッション)』を見た。 賛否が極端に分かれている作品だが、僕としてはとても面白かった。 ジャズの描写がどうこうというのは、けっこうどうでもよくて、「突き抜けるというのは、こういうことだよな」と感じた。 圧巻のラストシーンにひとり打ち震えていると、娘がグズリ始めた。 予想が難しい山の天気のように、グズリはすぐに大泣きへと変わった。 全身を突き刺すであろう周囲の目に身構えたが、意外なことに冷たい視線は飛んでこない。 「えっ!? 投げキッス効果??」 不思議に思って、機内を見渡してみると、多くの人がヘッドホンをして音楽や映画を楽しんでいるのだ。 寝ている人はほとんどいない。 それもそのはず、ハワイの現地時間でいえば、まだ15時くらい。 いつもなら、仕事をしたり学校に行ってる時間だろう。 みんなが寝静まっている夜と違い、全体的にガヤガヤしているので、心なしか娘の泣き声も相殺されているような感じがする。 これは本当に気が楽だった。 0歳児と飛行機に乗る時、子どもがグズるのも大変だが、本当に消耗するのは、イライラした気持ちをたっぷりと内包した周囲の視線なのだ。 昼間はこれが緩和されるので、夜間よりは遥かに気が楽になる。 そうすると、こちらの気持ちを察したように、子どもも落ち着くので、大きな騒ぎにはならずに済む。 なんて素晴らしい循環だろう。 0歳児と飛行機に乗るなら、なるべく昼間の方がいいかもしれない。 それは他の乗客のためであり、親のためでもあり、何より子ども自身のためだとも思う。 成田に到着したのは夜だった。 風はまだ冷たいけど、どこかホッとするような肌触りだった。 電車を乗り継ぎ、我が家を目指す。 たった1週間いなかっただけなのに、駅前のビルが完成していて、街の雰囲気が様変わりしているように見えた。 お土産がたくさん詰まったバッグを抱えながら、見慣れた道を歩く。 一歩ごとに日常に戻っていく感じがしたが、僕らの肌は確かによく日焼けしている。 楽しい家族旅行だった。 季節とも街とも合わない真っ黒な肌を寄せ合って、「帰ったら何食べようか?」と話しながら家路を急いだ。 ということで、無事、帰宅までの道のりを書き終えました。 もう2ヶ月以上も前の話ですが、記憶が鮮明なので書きやすかったかな。 1年前はこんな感じだった娘と、海外旅行に行けるなんて感慨深いものです。 0歳児と行くハワイ旅行で、一番大変なのはやはり飛行機ですね。 親は子どもが楽しんでくれるだろうと期待して、長いフライトを伴う海外旅行に連れていくきますが、子どもが本当にそれを望んでいるかは、正直なところわかりません。 だからといって、快適な温度と湿度に設定した家から一歩も出ないでいるのがいいのかと言われると、決してそうは思わないので、僕はこれからも一緒に色んなところへ行こうと思います。 それには当然、子どもが安心していられるための配慮が必要です。 今回の旅行の間、遠出する計画を巡って、一度だけ嫁と大げんかをしました。 内容まで詳しくは書きませんが、簡単に言うと「その判断は、本当に子どものことを考えてのことなのか?」という衝突でした。 僕としては、そこに行けば自分はもちろん、家族みんなも楽しめると思っての提案だったのですが、今考えると子どもに無理をさせるようなプランだったと認めざるを得ません。 せっかく海外に行くからには徹底的に楽しむべきですが、小さな子どもと行くからには負担も考慮した計画が必要だと思いました。 一人で世界一周してた時は途中でどーなってもいいと半ば本気で思ってましたが、今回は心から「無事に帰ってこれてよかったな」と感じています。 ひとりにはひとりの楽しさがありますが、家族旅行も本当にいいものですよ! 次はどこへ行こうかなぁ~。 完
by abe-kohey
| 2015-05-22 11:24
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